以前の記事ではmixiに注目したが、今回はTwitterに関してだ。
先日のad:tech Kyushu 2013(アドテック九州)に関する記事、「逆張り」「相互補完」――LINEとTwitterはお互いをどう見てる?がかなり面白かったので、これについてApp Apeのデータから考えてみることにした。
上記の記事の中で書かれている、「Twitterはアクティブユーザー率が高い」「LINEユーザーの多くはTwitterを使っていて、相互補完関係にある」といったことの実証も含めて、Twitterが他のSNSと異なる3つのポイントについて分析してみた。

アクティブ率がまあまあ高い、むしろ起動回数の方が凄い

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上のグラフは、主要SNSアプリの4月の月間アクティブ率(各アプリ所持者の中で、4月中に1度でも利用した人の割合)である。これを見ると、LINEのアクティブ率が異常に高いが、こちらのTechCrunchの記事でも89.1%となっていたので、LINEのMAU90%というのはやはり事実のようだ。

もはやLINEをSNSに含めて良いのかという議論は置いておいて、Twitterのアクティブ率を見てみると、約60%という数字になっている。mixi, Amebaと比べると少なくも見えるが、ゲーム系SNSと比べると高い。サービスの質が違っているので一概には言えないが、それでも60%という数字は確かに高い部類ではあるのであろう。

それよりも、Twitterに関しては起動回数の方が目を引く数字である。詳しくは先日公開したApp Ape Reportをご覧いただきたいのだが、Twitterの1日の起動回数は他サービスに比べて明らかに多い。他のSNSが一人当たり1日平均10回起動されているのに対して、Twitterはなんと20回以上も起動されている。コミュニティというよりは、気軽につぶやける、タイムラインを追って情報収集できるというところがTwitterの特徴であり、アクティブ率よりは起動回数(=PV)が売りのサービスではないだろうか。

APIが公開されていて、クライアントアプリがたくさんある

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Echofon, twicca, HootSuiteなど、Twitterは公式アプリ以外にもクライアントアプリがたくさんあるのが特徴だ。APIを用いたクライアントという概念が広がったのは、間違いなくTwitterの功績だろう。

Twitterアプリ所持ユーザー割合

上のグラフは、サンプリングした国内10万台のAndroid端末のうち、

  • Twitter公式アプリのみを所持するユーザー
  • Twitter公式アプリとクライアントアプリの両方を所持するユーザー
  • Twitterクライアントアプリのみを所持するユーザー

の割合を示している(2013年4月30日時点)。
[データ元:App Ape]

まず、Twitter公式アプリのみを所持している人は全体の36.4%おり、これだけでもかなりのボリュームがある。そこに、クライアントと併用している人とクライアントのみ利用している人を足し合わせると、全体の44.9%という数字になる。

昨年のTwitterの規約変更をうけて数多くのクライアントが消えていき(最近ではTweetdeckのサービス終了などもあった)、一時期のクライアントブームは過ぎ去ってしまったが、Twitterがこの戦略によってユーザーを増やしサービスの質を高めていったのは見事といえるだろう。

※このデータで使用した対象Twitterクライアントのリストは、Appllioに挙げられていた情報を参考にしたものである。

併用されやすく、他のSNSと相互補完を築ける

Twitter所持ユーザーにおける、各SNSアプリのインストール率

このグラフはTwitter所持ユーザーにおける、各SNSアプリのインストール率である。Twitter所持ユーザーのうち88.5%がLINE、62.8%がFacebookを所持している。

LINE出澤さんが「LINEができたのはTwitterとFacebookへの逆張り。コインの表と裏の関係性にある。TwitterとFacebookのおかげでネット上でコミュニケーションが取りやすくなったが、オープンなコミュニケーションの裏側にはクローズドなコミュニケーションもある。LINEは、そういったコミュニケーションがネット上にはないという発想があって作ったもの。LINEユーザーの多くはTwitterを使っているし、Twitterで情報発信するとLINEのユーザーが動くことも実証されていて、相互補完の関係にある。」(INTERNET WATCH 2013年6月6日の記事よりそのまま引用)
とおっしゃっている通り、TwitterのユーザはLINEを使いコミュニケーションをとっているがその内容は全く違ったものとなっているだろう。

今回の分析はTwitterだけでなくLINE・Facebookなどでも行なっております。ぜひレポートのご確認やお問い合わせお待ちしております。


App Apeは、10万人近くのパネルユーザーのAndroidスマートフォンのアプリ利用情報(起動回数、インストール、etc.)を分析し、市場調査レポートとして提供するサービスです。

 

サンプルデータのご提供等もできますので、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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ぼくはこう考えるでござーる by

渋谷 修太

SNSやメッセージサービスは絶えず生まれてくる。今はLINE全盛期であるが、もしかしたら数年後は異なったサービスが活況をていしているかもしれない。
しかし、突然新しいものが現れて古きものが消えていくのではなく、過渡期のユーザーはしっかりと使い分けているということがデータからも予想される。
これからの開発者・企画者は、データに基づいたユーザーの利用分析を元にサービスを考えていかなければならないだろう。